LEFTOVER30のウッドケースを作ったので気に入ってるポイントとか
こんばんは。今年の12月はなんだか暖かい気がします。
この記事は「キーボード #1 Advent Calendar 2023」12日目の記事としてお送りします。
昨日の記事は74thさんの「M5Dialをトラックパッド化する」でした。
天キーで拝見して心地良い操作感が印象に残っていたデバイスだったので、制作過程が見れて興味深かったです。
天キーといえばですが、私はLEFTOVER30のウッドケースを展示したりしていました。ウォルナッツ材の自家切削です。
来てます #天キー pic.twitter.com/xXHWBNnxyj
— タケダ (@hachi868) November 4, 2023
1keyのケースは作ったことがありましたが、このくらいの、いわゆる「キーボード」とためらいなく呼べるサイズを削り出したのは初めてでした。
反省しきり、しかしそれ以上に愛着しきり、なので気に入っているポイントと反省点を語ります。
気に入ってるポイント篇
ポイント 1: LEDが透過して光る
木ケースからLED透けるやつやってみたかったんですよね pic.twitter.com/VXV067awxa
— タケダ (@hachi868) November 5, 2023
やってみたかった。満足してます。
端材を削って試したところ、0.5mmまで削ると狙った感じに透過してくれるという結果に。
薄すぎて表面処理中に割れかけたりしてヒヤヒヤしました。
もう少し強度が欲しいところではあるので、裏からアクリルで補強してもよかったかも。
ポイント 2: ゴム足のチルト
チルトして置けるように、ゴム足の取り付け面を傾けて削っています。
5軸加工ならエンドミルを傾けて削るところなのでしょうか、我が家のCNCは3軸なのでボールエンドミルで斜めに削ってやすりで仕上げました。
ポイント 3: 底面のアクリル
底面にアクリルを仕込めるようにしました。
これは本家ケースの六角形の透かし彫り要素を取り込んだ結果です。
アクリルに彫刻したエレメントもここからの着想です。
PCBのブラックが透ける感じもうまく行ったのではなかろうか。
ポイント 4: 角の六角面取り
六角形エレメンツでもう一つ。
上部から見える角の面取りを六角形に削っています。
反省篇
心残り 1: ネジ
実は盛大にミスしていて、作り直すなら最優先で直したい点です。
ケースにネジ穴を仕込む場合、タップを切るか、インサートナットなどの雌ねじを埋め込むかになるでしょう。
メンテナンス性や強度から後者の雌ねじを埋め込む方向としたのですが、ここにネックがありました。
私の知る限り、木工用の雌ねじは最小でM3サイズからです。ですが、LEFTOVER30のPCBのネジ穴はM2で設計されているのでM3ネジが通りません。
やむなくM2インサートナットを接着することにしたのですが、肉厚を薄くしすぎて割れる、接着位置の精度が甘くてズレるなど多々の問題が発生してしまいました。
※キーボードキットがM2ネジを使う想定で設計されている事自体はスタンダードです。
それ自体には問題となる要素は一切ありません。念のため。
心残り 2: 合わせ目
今回作成したのは上部、下部の2パーツで構成されるケースなのですが、合わせ目が露出してしまっています。こういう部分は見えないようにした方が良さそうですね。。
見せるのであれば、継ぎ目そのものに装飾要素を持たせたいです。
この記事はARCHISS ProgresTouch RETRO 静音赤軸とMacBook Air(m1)のキーボードで書きました。
明日はsatromiさんの記事です。乞うご期待!